Math Kit

途中式を飛ばさない数学ブログ

文字列「YOKOHAMA」を並べるときの組合せの問題

にほんブログ村 受験ブログ 受験勉強法へ ←こちらもチェック!

はじめに

今回は、文字列を題材にした組合せの問題です。

 

組合せの問題の中で、

YOKOHAMA, TOUHOKU のように文字列の並び方を題材にしたものは頻出となっています。

 

今回は、YOKOHAMA を扱いますが、

OA が複数個ありますね。そこが解くときのポイントになります!

 

順列と組合せの違いを明確化できていないと応用問題に対応できません。

不安な方はこちらをチェックしてみてください。

順列と組合せの違いを解説!イメージによる解説と公式から読み解く解説 - Math Kit

 

 

問題

YOKOHAMA8 文字を横 1 列に並べて順列を作るとき、次の数を求めよ。

(1) 順列の総数
(2) AAOO という並びをともに含む順列の数
(3) Y , K , H , M がこの順に並ぶ順列の数

 

答案の例

(1) 順列の総数

\dfrac{8!}{2!2!}=10080

 

(別解)

{}_8C_2\times {}_6C_2\times 4!

=10080

 

(2) AAOO という並びをともに含む順列の数

AA をまとめて A', OO をまとめて O' で表すと、

求めるのは、A', O', Y, K, H, M の並び方を求めれば良いので、

6!=6\times 5\times 4\times 3\times2\times1

=720

 

(3) Y , K , H , M がこの順に並ぶ順列の数

X 4 個, O 2 個, A 2 個を並べる。

XY, K, H, M をこの順番に入れれば良い。

よって、

{}_8C_{4}\times {}_4C_{2}\times {}_2C_{2}

=420

 

解説

(1) 順列の総数
全て違う文字だとして考えてみると、

Y, K, H, M, O_{1}, O_{2}, A_{1}, A_{2}

8個の文字の順列なので、

 8!=8×7×6×5×4×3×2×1=40320

しかし、実際は  O_{1}O_{2},  A_{1}A_{2} は同じ文字なので区別するのはおかしい。

 

例えば、

Y, O_{2}, K, O_{1}, H, A_{1}, M, A_{2}

Y, O_{1}, K, O_{2}, H, A_{1}, M, A_{2}

この2つは同じYOKOHAMAである。よって、

\dfrac{8!}{2!}=20160

となる。また、 A_{1}, A_{2} にも同様のことが言えるので、

\dfrac{8!}{2!2!}=10080

となる。

 

(別解)

{}_8C_2\times {}_6C_2\times 4!

=10080

 

(2) AAOO という並びをともに含む順列の数

AA をまとめて A', OO をまとめて O' で表すと、

 

f:id:smohisano:20210725113411p:plain

求めるのは、A', O', Y, K, H, M の並び方を求めれば良いので、

6!=6\times 5\times 4\times 3\times2\times1

=720

 

(3) Y , K , H , M がこの順に並ぶ順列の数

X 4 個, O 2 個, A 2 個を並べる。

XY, K, H, M をこの順番に入れれば良い。

 

f:id:smohisano:20210725113912p:plain

よって、

{}_8C_{4}\times {}_4C_{2}\times {}_2C_{2}

=420

 

おわりに 

今回は、文字列を題材にした組合せの問題でした。

 

記事の問題に対して質問がある方はいつでもご連絡ください。

また、オンラインで家庭教師も可能です。

詳しくは下記の問い合わせフォームからご連絡ください。

いつでもお待ちしております。 

 

お問い合わせフォーム

https://forms.gle/2RVgwcMPcL5YxWbV7

 

Math Kit

M a t h K i t

数学を学ぶためのキットが揃っています。

「途中式を飛ばさない」数学学習サイトとなっています。

ぜひ、学習に役立たせてください。