Math Kit

途中式を飛ばさない数学ブログ

等差数列の一般項と和の一般項

にほんブログ村 受験ブログ 受験勉強法へ ←こちらもチェック!

問題

次の問いに答えなさい。

(1) 数列 1, 4, 7, \cdots の一般項 a_n を求めよ。

(2) 数列 1, 4, 7, \cdots, 97 の和 S を求めよ。

(3) 初項 200, 公差 -5 の等差数列の初項から第 100 項までの和 S を求めよ。

 

 

つまずきポイント

今回の問題は、等差数列の一般項と和の一般項の問題です。

 

公式を覚えられていれば、そこまで難しい問題ではないかと思います。

 

和の一般項の公式は2 つあり、状況に応じて使い分ける必要があります。

どちらの公式を使用するかは問いの条件をよく見ましょう。

 

等差数列の一般項の公式

a:初項, n:項数, d:公差

 a_n=a+(n-1)d 

 

等差数列の和の公式

n:項数, a:初項, l:末項,

d:公差

 S_n=\dfrac{1}{2}n\,(a+l) \cdots

 S_n=\dfrac{1}{2}n \left\{ 2a+(n-1)d \right\} \cdots ② 

末項がわかっていたら、①

公差がわかっていたら、②

 

この 2 つの見た目は違いますが、実は①を少し変形したものが②になります。

これらを別々の公式として覚える必要は本来はないです。

今回は最初ということで、あえてこれらを効率よく使って問題を解いていきます。

 

解説

(1)

a_n=a+(n-1)d より

初項:a=1

公差:d=3

よって、

a_n=1+(n-1)\times 3

 =1+3n-3

 =3n-2

 

(2)

(1) より a_n=3n-2 なので、

a_n=97 のときの n 求める。

97=3n-2

-3n=-99

n=33 \cdots \ast

 

S_n=\dfrac{1}{2} n(a+l) より

初項:a=1

末項:l=97

項数:\ast より n=33

よって、

S_{33}=\dfrac{1}{2}\times 33(1+97)

 =\dfrac{1}{2}\times 33\times 98

 =33\times 49

 =1617

 

(3)

「初項から第 100 項まで」より項数は、100

\ast「公差が -5 」と分かっているので、②の公式を使用する。

 

S_n=\dfrac{1}{2}n \left\{ 2a+(n-1)d \right\} より

項数:n=100

初項:a=200

公差:d=-5

 

S_{100}=\dfrac{1}{2}\times 100 \left\{ 2\times 200+(100-1)\times (-5) \right\}

=50(400-500+5)

=50\times (-95)

=-4750

 

おわりに

 今回は、等差数列の一般項と和の一般項でした。

 

公式を覚えることはもちろんですが、

和の一般項が 2 種類あるので、それぞれの使うタイミングを押さえておきましょう。

 

もっと詳しく教えてほしいという方は、

下記の問い合わせフォームからご連絡ください。

いつでもお待ちしております。

 

お問い合わせフォーム

https://forms.gle/2RVgwcMPcL5YxWbV7

Math Kit

sites.google.com

数学を学ぶためのキットが揃っています。

「途中式を飛ばさない」数学学習サイトとなっています。

ぜひ、学習に役立たせてください。