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順列と組合せの違いを解説!イメージによる解説と公式から読み解く解説

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はじめに

今回は、順列と組合せの違いを解説していきます。

 

順列と組合せといえば、場合の数や確率を解く上で欠かせない単元ですね!

 

それぞれこのような計算のものですね。

順列 :{}_5P_2=5\times 4=20

組合せ:{}_5C_2=\dfrac{{}_5P_2}{2!}=\dfrac{5\times 2}{2}=\dfrac{20}{2}=10

 

それぞれ、

順列 :P(Permutation)

組合せ:C(Combination)

の部分が違いますね。

 

この2つの公式を見てもなかなか違いに気づけないものです。

 

今回は、イメージで違いを掴む方法と簡単な例に当てはめて違いを掴む方法の2つの方法を使って説明していこうと思います!

 

実際に問題を解きたい方は以下の記事をチェック!

↓順列の問題はこちら

「固定」と「ひとかたまり」を覚えるだけ!男女の並び方を題材にした順列の場合の数 - Math Kit

↓組合せの問題はこちら

文字列「YOKOHAMA」を並べるときの組合せの問題 - Math Kit

 

 

順列の定義

異なる n 個のものの中から異なる r 個を選んで並べる。

その時の順列の総数は、

 

{}_nP_r =n\times (n-1) \times(n-2)\cdots (n-r+1)

 

例)

{}_5P_3=5\times 4\times 3=60

{}_6P_2=6\times 5=30

 

組合せの定義

異なる n 個のものの中から異なる r 個を選んで並べない。(選ぶだけ)

その時の組合せの総数は、

{}_nC_r =\displaystyle\frac{n\times (n-1) \times (n-2) \cdots (n-r+1)}{r!}

  =\displaystyle\frac{{}_nP_r}{r!}

 

例)

{}_4C_2=\dfrac{{}_4P_2}{2!}=\dfrac{4\times 3}{2\times 1}=6

{}_6C_3=\dfrac{{}_6P_3}{3!}=\dfrac{6\times 5\times 4}{3\times 2\times 1}=20

 

順列と組合せの違い

では、順列と組合せの違いはどんなところにあるのでしょうか?

 

『イメージで掴む違い』と、『公式から掴む違い』を書いていこうと思います。

 

イメージで掴む違い

順列

先生「誰か3人モノを運ぶの手伝ってくれるかなー?」

生徒「いいですよ〜」

先生「じゃあAはこのテキストを運んで、Bはノートを運んで、Cはこの機材を運んでくれる?」

生徒「わかりました〜」

 

このように、

複数人を選んだ上でそれぞれに役割を振る場合には、順列の考え方を使用する。

 

組合せ

先生「誰か3人モノを運ぶの手伝ってくれるかなー?」

生徒「いいですよ〜」

先生「じゃあ3人でノートを運んでくれる?」

生徒「わかりました〜」

 

このように、3人に区別がないような場合は選ぶだけで済むので、組合せの考え方を使用します。

\ast ノートの運ぶ冊数や重さが異なるというように、区別されるような事象は便宜上考えないものとする。

 

公式から掴む違い

イメージで掴む違いでも示したように、選んだ後に「並べる」「並べない」かが大きな違いです。

 

実際に例題を解きながら違いを見てみましょう。

 

例題)

4 個の中から、2 個を選ぶ場合

① 選んだ後に並べる

② 選んだ後に並べない

この2つのパターンを考える。

 

順列

選んだ後に並べる。

{}_4P_2=4\times 3=12

 

実際に選んで並べてみると、

4個のものを、A, B, C, D とすると、

f:id:smohisano:20210731204544p:plain

実際に並べてみても、12 通りになることがわかります。

 

組合せ

選んだ後に並べない。(選ぶだけ)

{}_4C_2=\displaystyle\frac{4\times 3}{2}=6

 

f:id:smohisano:20210731204606p:plain

まずは、順列のように 12 通り並べてみる。

今回は、選んだ後に並べないので下半分は考えなくても良い。

 

このことを式に落とし込むと、

 

{}_4C_2= \dfrac{{}_4P_2}{2!} =\dfrac{4\times 3}{2}=6

順列のように {}_4P_2 通り並べて、2!(選んだ個数の並び方)で割る。

 

おわりに

今回は、順列と組合せの違いを解説してきました。

 

イメージと公式の違い両方を理解しておくと良いでしょう。

 

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