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場合分けは機械的に!?場合分けのある二次関数の最大・最小

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問題

a は正の定数とし、2 次関数 f \big(x\big)=x^{2}-2ax+2a (0\leqq x\leqq2)の最小値をm\big(a\big)とする。この時、m\big(a\big)の最大値とその時のa の値を求めよ。

 

 

つまずきポイント

今回は、場合分けのある二次関数の最大・最小の問題です。

 

関数の最大・最小問題は、とにかく丁寧にグラフを描きましょう。

 

グラフの描き方が不安という方はこちら

smohisano.hatenablog.jp

 

平方完成が不安という方はこちら

smohisano.hatenablog.jp

 

解説 

f \big(x\big)=x^{2}-2ax+2a\ast 平方完成をする)
= (x-a)^{2}-a^{2}+2a
頂点(a,-a^{2}+2a)

 

場合分けをする
 [1] 0< a \leq 2の時(頂点の x 座標が定義域内にある
  x=aで最小値 -a^{2}+2a

f:id:smohisano:20210810142728p:plain

\ast 頂点が定まってないので、軸は描く必要ない。


 [2] a>2 の時(頂点の x 座標が右外にある)
  x=2で最小値 -2a+4

f:id:smohisano:20210810142757p:plain

 

場合分けが苦手な方範囲が設けられている 2 次関数の最小値問題は、
頂点が範囲の左外、内、右外それぞれに位置する時の場合を考えてみよう。

\ast 今回の問題は、a が正の定数なので左外の場合は考えなくても良い。


m\big(a\big) のグラフを描く

[1], [2]より、 

m\big(a\big)=\begin{cases} -a^{2}+2a \,(0<a \leqq2)\\ -2a+4\, (a>2)\end{cases}

※ 横軸が a になることに注意

m\big(a\big)=-(a-1)^{2}+1

よって、頂点 (1, 1)

 

以上のことより、

f:id:smohisano:20210522180148p:plain

m\big(a\big)= -a^{2}+2a (0<a \leqq2)

m\big(a\big)= -2a+4 (a>2)

 

グラフより a=1 の時、最大値 1

 

おわりに

今回は、場合分けのある二次関数の最大・最小でした。

 

もっと詳しく教えてほしいという方は、

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